ビジネス研究

【ビジネスモデル図解付き】完全バランス栄養食「COMP」が実現した「逆説」とは?

「COMP」とは?

【ビジネスモデル研究】シリーズ第三弾になりました。COMPは株式会社COMPが販売する「夢中をサポートする、完全バランス栄養食」です。

COMPは「完全食(meal replacement)」と呼ばれており、ヒトの健康に欠かせない必須栄養素が全て摂取できるという代物です。

参照:COMP 完全食

meal replacementを直訳すると「食事の代替となるもの」です。

株式会社COMP CEO兼開発者の鈴木優太氏は実際に自分自身を被験者として、開発中の3か月間COMPのみを 摂取した結果、健康を害することは無かったそうです。meal replacementという名が体を表していることが分かります。

COMPには液体タイプ、グミタイプ、飲み物に溶かすパウダータイプの3種類が存在します。

「完全食」はCOMP開発のキッカケとなったカリフォルニア発の「ソイレント」などCOMP以外にも存在しますが、携帯性に特化したグミタイプを開発した点がCOMPの特徴です。

COMPのビジネスモデルを読み解く

ビジネスモデル図解

今回もチャーリーさんのビジネスモデル図解ツールキットを使ってCOMPのビジネスモデルを図解してみます。

COMPのビジネスモデルは「優れた商品を開発して販売する」という点では一般的ですが、COMPグミを開発するためにUHA味覚糖と協業したことは大きなターニングポイントだったのではないでしょうか。

COMPのドリンクやパウダーは必須栄養素を満たす「完全食」としては申し分なかったのですが、「食事をしている感じがしない」というユーザーの声が多くありました。

そこで登場したのがCOMPグミでした。

グミを咀嚼するという行為が満腹感を増幅し、「食事をしている」という感覚をユーザーへ提供することに成功しました。

徹底的に「手軽さ」を追求したCOMP

COMPは「他の食事なしで必須栄養素を全て摂取できる」という、完全食としての条件を満たしているだけでなく、その「手軽さ」も注目すべきです。

パウダータイプであれば粉を入れて水を入れて混ぜて口に運ぶまで1分もかからないでしょう。グミタイプであれば「いつでもどこでも」袋から取り出して摂取できるという携帯性も兼ね備えています。

1日3回で計1.5時間を要する「食事」という行為は、人生の7.5%(80年生きたとして6年間)を占めます。

その「食事」にかける時間をCOMPによってハックすることで、「あなた自身が本当に取り組みたいこと」に掛ける時間が増えるのは有意義なことだと思います。

「食事を取る時間がない」×「健康を維持したい」という二律背反を両立

COMPは「健康と食事」に関するステレオタイプを打ち壊した革新的な商品だと思います。

「健康と食事」の定説:

  1. 健康を保つためにはバランスの取れた食事が必要
  2. バランスのとれた食事には手間暇が掛かる
  3. 栄養”補助”食品であるサプリメントだけでは健康を保てない

しかしCOMPは「他の食事は要らず、COMPだけで必須栄養素を全て手軽に摂取できる」代物でした。

「健康と食事」に関する二律背反を両立するCOMP

「◯◯に集中したいから or 手を離せないから、食事を取る時間がない」けれど「健康でありたい」という二律背反(矛盾する事柄が成り立っているが両立していない状態)を抱える現代人は多いはずです。

COMPはそのような二律背反を両立させることに成功しました。

COMPが実現した逆説:「手軽に摂取できる完全バランス栄養食」

これはビジネスモデル図解の提唱者チャーリーさんが「逆説の構造」と呼んでいる「そのビジネスモデルが革新的である条件」の1つを満たしています。ビジネスモデルを研究するうえで重要な考え方です。

まとめ

今回は「必須栄養素を全て摂取できて食事の代替となる」完全食COMPについて紹介いたしました。

COMPに対して私は正直に「使ってみたい」と思います。

記事を書くことやプログラミングに集中していると「もうこんな時間か…昼食いらないかな」と思うう瞬間がしばしばあるからです。その時にCOMPがあれば作業を中断することなく栄養を摂ることができます。

しかしやはり1日3食全てをCOMPで代替するのは抵抗があると思います。

私も美味しいお酒と食事が大好きなので、プレーン味(豆乳風味) のCOMPだけでずっと過ごすとしたら、ほとんど拷問です。

なので私は「作業に集中して取り組みたい日の昼食」「仕事終わりにジムへ通った後の夕食」など「時間は無いけれど栄養を摂りたい」シチュエーションに応じてCOMPを食事に取り入れてみたいです。

時間がなくてないがしろにされていた食事が、「外食より安い値段で」×「手軽に」×「完全な栄養バランスを持つ」食事に代わるとしたら素晴らしいことだと思ったからです。

それにCOMPは、忙しいときは簡単に食事を済ませられる一方で、ゆっくりと時間をかける普段の食事や、友人・恋人と過ごす食事を、より特別なものにしてくれると思います。

COMPのビジネスモデルを研究してみて、「どれだけ強い/深い逆説の構造を実現することができているか?」という観点はそのビジネスモデルが人々に与えるインパクトの強さに直結すると感じました。